卒業しても、その日からAdobeが使えなくなるわけではありません。
契約期間中は学生・教職員版の料金が続きます。 判断が要るのは卒業式の日ではなく、契約日から1年後の更新日です。
その更新日に在籍を証明できなければ、料金は一般価格の9,080円へ切り替わります。 いま払っている金額が初年度の2,180円ならおよそ4.2倍、2年目以降の4,180円ならおよそ2.2倍です。
金額が変わる日と、その日に選べる道。この2つを先に知っておけば、慌てて解約せずに済みます。
目次
3月で卒業なんですけど、4月から急に高くなるんですか?
いえ、卒業した日は何も起きません。上がるとしたら、契約日から1年後の更新日です。まずは自分の契約日を確かめましょう。
すでに一般価格の請求が来ている場合は、更新日の在籍確認が通らなかったと考えられます。 何が起きたのかと、いまから取れる選択肢は後半に書いています。
この記事は、次の状況に向けて書いています。
- 対象: 学生・教職員版を契約していて、卒業を控えている人・すでに卒業した人
- 対象外: これから学割の対象になるか調べたい場合(先にAdobeの学割の記事を読んでください)
卒業した日ではなく、契約日から1年後が分かれ目
卒業しても、契約期間の途中で料金が変わることはありません。
Adobeの案内には、卒業後であっても契約期間中は学生・教職員版の料金が続くと書かれています。 次年度の更新時に在籍を証明できないと、一般価格へ自動的に切り替わります(卒業する方への案内をAdobe公式で確認する。2026年7月29日確認)。
つまり、基準は自分が契約した日のほうです。 4月に卒業しても、契約日が9月なら次の9月まで学生・教職員版の料金が続きます。
契約日から更新日までの流れを、時系列で示します。
- 契約日 学生・教職員版として契約 最初の3か月は割引価格
- 4か月目 初年度の金額に変わる 更新日までこの金額が続く
- 卒業(時期は人による) 料金は変わらない 契約期間中は学生・教職員版のまま
- 契約日から1年後の更新日 在籍確認の結果で料金が決まる 証明できれば学生・教職員版の2年目、できなければ一般価格
契約直後の3か月は割引価格で、4か月目から通常の初年度料金になります。 そこから先は更新日まで金額が変わりません。
自分の契約日と更新日は、次の手順で確認できます(2026年9月3日確認)。
- Adobeアカウントにログインする
- 「プランを管理」を開く
- 契約しているプランと更新日を確認する
卒業前に見ておくと、いつ判断すればよいかがはっきりします。 更新日が分かったら、その1か月前に料金を確認する予定をカレンダーに入れておいてください。
更新日の料金は2通り|学生・教職員版の2年目か、一般価格か
在籍を証明できれば学生・教職員版の2年目の料金、できなければ一般価格です。
金額の差は小さくありません。 いま払っている金額をクレジットカードの明細かAdobeアカウントの請求履歴で確かめてから、自分の行を見てください。
| いま払っている金額 | 更新日に在籍を証明できる | 証明できない(卒業後) |
|---|---|---|
| 初年度: 2,180円 | 4,180円(およそ1.9倍) | 9,080円(およそ4.2倍) |
| 2年目以降: 4,180円 | 4,180円(変わらない) | 9,080円(およそ2.2倍) |
表の金額はすべて、複数のアプリが使える学生・教職員版(Creative Cloud Pro)の年間プラン(月々払い)・税込。 どれも2026年7月28日に確認したものです。 学生・教職員版はもともと2年目から料金が上がる仕組みで、在籍を証明できないと、そこからさらに一般価格まで上がります。
どちらの列になるかは、在籍確認が通るかどうかで決まります。 Adobeから案内のメールが来たら、期日までに書類を出せば同じ料金が続きます。 学割を「更新できない」というのは、この確認が通らない状態のことです。
進学する場合は、この在籍確認が通るかどうかが分かれ目です。 進学先で在籍を証明できれば学生・教職員版の料金が続くので、更新日に一般価格へ切り替わると身構える必要はありません。 進学先が学生・教職員版の対象になるかどうかは、Adobeの学割の記事の対象条件で確認してください。
案内のメールが来なかったら、どうなるんですか?
在籍を証明できないまま更新日を迎えるので、一般価格に切り替わります。学校のメールアドレスは卒業で止まるので、連絡先を変えておくと案内メールを見逃さずに済みます。
更新日に選べるのは3つ|続ける・下げる・やめる
続ける・下げる・やめるの3つで、それぞれ金額と条件が違います。
在籍を証明できず、一般価格で更新日を迎える場合の選択肢を整理します。 進学して在籍を証明できる場合は学生・教職員版のままなので、この表の判断は要りません。
| 選択肢 | 月額料金 | 向いている場合 |
|---|---|---|
| そのまま続ける | 9,080円 | 複数のアプリを引き続き使う |
| 単体プラン(アプリ1つだけの契約)に下げる | 3,300円 | Photoshop だけなど、使うアプリが1つで足りる |
| やめる(解約する) | 支払いが終わる | 当面使う予定がない。ただし保存したデータの移動に期限がある |
表の金額は通常価格(税込)で、2026年7月28日と8月31日に確認したものです。 単体プランは、Photoshop や Illustrator のようにアプリを1つだけ使う契約です。 使うアプリが1つで足りるなら、月額料金を9,080円から3,300円まで下げられます。 プランの変更は解約とは扱いが違うので、下げること自体で早期解約料がかかるわけではありません。 手順と請求の扱いはAdobeプラン変更の記事で扱っています。
解約を選ぶなら、先に知っておきたいことがあります。
クラウドに置いたデータの扱いです。 解約するとCreative Cloudの無料メンバーシップへ移り、クラウドストレージの上限は5GBになります。 それを超えている分は30日間の猶予期間のうちに手元へ移す必要があります(解約後の扱いをAdobe公式の規約で確認する。2026年7月29日確認)。 在学中の制作データをクラウドに置いたままにしている場合は、解約を決める前に手元の保存先を用意しておいてください。
解約する日も効いてきます。 契約期間の最後の1か月に入っていれば、残りの期間がないため解約料は発生しません。 それより前に解約すると、その時点で残っている期間分の費用の50%が早期解約料としてかかります。 更新日を過ぎると新しい1年契約の1か月目に入るので、そこで解約しても同じ50%がかかります(早期解約料と更新の条件をAdobe公式の規約で確認する。2026年7月28日確認)。 年間プランが1年ごとに自動で更新される仕組みそのものはAdobe年間プランの記事で扱っています。 全額返金の期限として案内されている14日は最初の購入について書かれたもので、更新のあとにも同じ扱いになるとは公式に書かれていません。 実額はAdobe解約料に関する詳細記事にまとめています。
裏を返すと、解約料を払わずにやめられる窓は毎年1か月あります。 この最後の1か月は、前に書いた「更新日の1か月前に料金を確認する」タイミングと同じ期間です。 カレンダーに入れておけば、金額の確認と解約の判断を1回で済ませられます。
更新日をまたぐ前に済ませておくこと
更新日と契約日が分かれば、あとは金額を見て決めるだけです。
学生・教職員版から一般価格に切り替わるタイミングで、使える割引がないかも確認できます。 新規契約向けの割引は既存の契約には使えませんが、単体プランへの変更やセールの時期を知っておくと選びやすくなります。 いま使える割引の一覧はAdobeを安く契約して使い始める方法の記事にあります。
卒業までに仕上げたい作業があるなら、更新日までの期間で進めておくと無駄がありません。 契約期間中は、料金も使えるアプリも在学中と変わりません。
仕事の制作に使えるかどうかも、卒業の前後で同じです。 学生・教職員版で作ったものは商用の仕事にも使えます(教育機関向けのよくある質問をAdobe公式で確認する。2026年7月29日確認)。 条件は、個人が所有するパソコンで使うこと・契約した本人が使うこと・作ったものを再販しないことの3つで、在学中かどうかは条件に入っていません。 更新日を過ぎて一般価格に移ったあとは、通常の個人向けの契約と同じ扱いになります。
まだ契約していない在学中の人は、3月31日までの契約で1年分の差が出る
その春に卒業予定でも、3月31日までに購入すれば学生・教職員版の価格で契約できます。
すでに契約している場合は、この項目ではなく前の項目が当てはまります。基準は契約日から1年後の更新日です。
Adobeの案内に明記されている条件です(2026年7月29日確認)。 4月から働き始める人でも、3月末までに契約を済ませれば、向こう1年は学生・教職員版の金額のままです。
4月以降に契約すると、在籍を証明できないため一般価格になります。 卒業年度は、3月中に契約するかどうかが分かれ目です。
差がどれくらいになるかを、1年分の合計で見ます。 3月31日までに契約した場合は22,560円、4月以降に一般価格で契約した場合は108,960円です。 どちらも年間プラン(月々払い)を12か月分足したもので、学生・教職員版には最初の3か月の割引が入っています。
ただし、3月31日という日付は年度ごとの案内に書かれているものです。 契約する前に、その年の案内で日付が同じかどうかを確認してください。 学生・教職員版の対象条件と買い方はAdobeの学割の記事にまとめています。
よくある質問
卒業後の学割についてよくある質問に回答します。
卒業したらAdobeはすぐ使えなくなりますか?
すぐには変わりません。契約期間中は学生・教職員版の料金が続き、卒業と同時に一般価格へ切り替わることはありません。金額が変わるのは、契約日から1年後の更新日です。
更新日には月額がいくらになりますか?
在籍を証明できるかどうかで変わります。証明できれば学生・教職員版の2年目の月額、できなければ一般価格の月額です。上がり幅はいま払っている金額で違い、初年度の金額を払っているならおよそ4.2倍、2年目以降の金額を払っているならおよそ2.2倍です。
3月に卒業予定です。いま契約すると損ですか?
損にはなりません。3月31日までに購入すれば、その春に卒業予定でも学生・教職員版の価格で契約でき、契約日から1年間はその料金が続きます。4月以降の契約では一般価格になります。
一般価格になる前に解約すると、解約料はかかりますか?
解約する時期で変わります。契約期間の最後の1か月に入っていれば、残りの期間がないため解約料は発生しません。それより前に解約すると、残っている期間分の費用の50%がかかります。更新日を過ぎた場合も新しい1年契約の1か月目なので、同じく50%がかかります。全額返金の14日という期限は最初の購入について書かれたもので、更新のあとにも同じ扱いになるとは公式に書かれていません。解約料を払わずにやめるなら、契約期間の最終月まで待ってから手続きします。
まとめ|見るのは卒業式の日ではなく契約日
卒業後のAdobeは、次の3点で判断します。
- 契約期間中は学生・教職員版の料金が続く。切り替わるのは契約日から1年後の更新日
- 更新日の料金は、在籍を証明できれば4,180円、できなければ9,080円
- 解約料が発生しないのは契約期間の最後の1か月だけ。使い続けるなら、複数のアプリが要らなければ単体プランへの変更で月額料金を下げられる
まず自分の契約日を確認してください。 そのうえで、更新日にどの選択肢を取るかを決めます。
すでに卒業している場合、続けるのも単体プランへ下げるのもAdobeアカウントの中で手続きできます。 契約前に使える割引を先に見ておきたいならAdobeを安く契約して使い始める方法の記事へ進んでください。
下のボタンは、在学中の人と進学する人が学生・教職員版の価格を確かめるためのものです。 在学中でまだ契約していない場合は、3月31日までの契約で1年分の差が出ます。
この記事の内容は2026年9月3日に確認したものです。