Illustrator(イラストレーター、略してイラレ)を無料で使い続ける方法は、Adobe公式にはありません。 Adobe自身が、製品ページのよくある質問で「Adobe Illustratorは月額または年額の有料サブスクリプションです」と書いています。

無料体験は、解約の手続きをしないと、体験を始めた日から数えて8日目に「年間プラン(月々払い)」へ切り替わります。 支払いは毎月でも、12か月続ける約束の契約です。 課金を始めずに終えるには、7日目までに解約の手続きをする必要があります。

目次
  1. Illustratorは有料。Adobeが案内する無料の入口は2つ
  2. Illustratorの無料の入口3つを、保存できるかで比べる
  3. Illustrator web版(Beta)は無料で描けるが、保存と書き出しで止まる
  4. Illustratorの7日間無料体験は、8日目から年間プラン(月々払い)の課金が始まる
  5. Adobe Expressは期限なく無料。ただしIllustratorとは別のアプリ
  6. 無料で済まないときの入口|学生・教職員版か、Illustrator単体プラン
  7. よくある質問
  8. まとめ|無料で保存まで続けられるのは Adobe Express だけ

この記事は、次の方に向けて書いています。

  • 向いている方: Illustratorを無料で使えるか、無料でどこまでできるかを確かめてから決めたい方
  • 向いていない方: Illustratorを含む有料プランの中から選びたい方

有料プランの比較から始めたい場合は、Adobeの料金とプランの選び方の記事で単体プランと複数アプリのプランを並べています。 Illustratorだけを契約するつもりなら、払い方の選び方とほかのアプリを足すときの分かれ目を、Illustrator単体プランの記事で確かめられます。

やっくんのアイコン

Illustratorって、お金をかけずに使い続ける方法があるって聞いたんですけど。

やっくん
けいちゃんのアイコン

Adobe自身は、有料の契約だと案内しています。無料で触れる入口もあるにはありますが、作ったものを保存できるかどうかが入口ごとに違うんです。

けいちゃん

Illustratorは有料。Adobeが案内する無料の入口は2つ

Adobeは、Illustratorを月額または年額の有料サブスクリプションとして提供しています。

製品ページのよくある質問「Adobe Illustratorは無料ですか?」に、Adobeは次のように回答しています(2026年9月5日確認)。

Adobe Illustratorは月額または年額の有料サブスクリプションですが、7日間の無料体験を利用して、Illustratorが最適なグラフィックデザインツールであることを確認できます。または通常版のAdobe Expressで、コラージュ、チラシ、ビデオ、アニメーションの作成をお試しください。こちらは期限なく無料でご利用いただけます。

「サブスクリプション」は、月額か年額で払い続ける契約のことです。 この回答でAdobeが挙げている無料の入口は、次の2つです。

  1. 7日間の無料体験(Illustratorそのものを使える。解約しなければ8日目から課金が始まる)
  2. Adobe Express の無料版(回答では「通常版」。期限なく使える。Illustratorとは別のアプリ)

Illustratorが有料であることと無料の入口を、Adobe公式の製品ページのよくある質問で確認する。

「Illustratorを無料で使う方法」を紹介する記事はいくつもあります。それでも、Adobeが案内している無料の入口はこの2つだけです。 ここで扱うのは、Adobeが案内している入口と、当サイトが実際に試して確かめた範囲だけです。

Illustratorの無料の入口3つを、保存できるかで比べる

Illustratorそのものを無料のまま保存まで使える入口はなく、無料で保存まで続けられるのは、Illustratorとは別のアプリの Adobe Express だけです。

Adobeが案内する2つの入口に、ブラウザで開く web版(Beta=試験提供中の版)を加えた3つの入口について、作ったものを保存・書き出しできるかどうかを比べました。 web版は、Adobeが無料の入口として案内しているものではありません。 ここに書く web版の挙動は、2026年9月5日に当サイトが実際に操作して確かめたものです。

Illustratorを無料で触れる入口を、開く・描く・保存の3段で比べた図。web版はパソコンでは保存で止まり、スマホでは開く段で止まる。7日間の無料体験は7日目まで保存できる。期限なく保存までできるのは別のアプリのAdobe Expressだけ。
Illustratorを無料で触れる入口と、作業が止まる段階(web版は2026年9月5日に実機で確認)

図のうち、保存できるかと使える期間を表に並べます。

入口保存できるか・いつまで
web版(Beta)・パソコンできない(契約か無料体験が必要)
web版(Beta)・スマホ開いても編集できない
7日間の無料体験できる。7日目まで(8日目から課金)
Adobe Express の無料版できる。期限なし(別のアプリ)

無料のまま保存まで続けたいなら Adobe Express を、Illustratorそのものを使いたいなら無料体験か有料の契約を選ぶことになります。

Illustrator web版(Beta)は無料で描けるが、保存と書き出しで止まる

Illustrator web版(Beta)は、2026年9月5日の確認では、パソコンのChromeかEdgeならログインせずに描けましたが、保存と書き出しを選ぶとログインを求められました。

当サイトがパソコンのブラウザで、ログインしていない状態から試した流れです。

  1. Illustrator web版を開き、「クイックスタート」から新規ドキュメントを作る(ログインは求められない)
  2. 図形を描いて編集する(ここまではできる)
  3. 保存または書き出しを選ぶと、「ログインが必要です/さらに続行するにはログインしてください。」というダイアログが出る

有料の契約がないアカウントでログインしても、保存と書き出しには契約か無料体験を求められました。 無料でできるのは、web版で描いて試すところまでです。

Adobe公式ヘルプのweb版の手順も、「ログイン」を選ぶところから始まっています。 無料で使える範囲は、このヘルプには書かれていません。 web版がBetaであることと、開き方の手順をAdobe公式ヘルプで確認する(2026年9月4日確認)。 web版はBetaと明記されているため、ここに書いた挙動は今後変わることがあります。

スマホでは編集できない

iPhoneのSafariでweb版を開くと、次の表示が出ました(2026年9月5日確認)。

スマホのブラウザでweb版を開いた場合にできるのは、ファイルを表示してコメントを付けるところまでです。 web版で描くには、WindowsかMacのパソコンと、最新版のChromeかEdgeが必要です。

スマホだけで画像やチラシを作りたい場合は、Adobe Express が候補です。 Adobe Express には iPhone と Android 向けのアプリがあり、無料でダウンロードできます(App Store と Google Play で配布)。

iPad版のIllustratorはありますが、Adobe公式の製品ページでは、Illustrator単体プランか Creative Cloud Pro の契約に含まれるものとして案内されています。 iPad版を単独で無料で使えるという記載は、確認した範囲のどのAdobe公式ページにもありませんでした(2026年9月4日・5日確認)。

やっくんのアイコン

スマホしか持っていないんですけど、Illustratorは使えないんですか?

やっくん
けいちゃんのアイコン

スマホのブラウザでは、web版を開いても表示とコメントまでです。作りたいのが画像やチラシなら、このあとの Adobe Express の節も見てみてください。

けいちゃん

Illustratorの7日間無料体験は、8日目から年間プラン(月々払い)の課金が始まる

Illustratorの無料体験は7日間で、解約しなければ8日目から Illustrator単体プランの年間プラン(月々払い)の課金が始まります。

体験の申し込みには、支払い方法の登録が必要です。 体験では、Illustratorのパソコン版(デスクトップ版)・iPad版・web版を試せます(2026年9月4日確認)。 体験を始めた日を1日目として数えると、支払う月額料金・返金・早期解約料の扱いは、解約する日によって次のように変わります。

  1. 1〜7日目 無料で使える 7日目までに解約すれば、課金は始まりません。
  2. 8日目 年間プラン(月々払い)の課金が始まる 解約しなかった場合です。最初の月額料金が引き落とされます。
  3. 8〜21日目 解約すれば全額返金の対象 課金開始から14日以内です。支払った月額料金が返金されます。
  4. 22日目以降 解約すると早期解約料がかかる 残りの契約期間分の費用の50%を早期解約料として支払う必要があります。

1〜7日目は無料で、7日目までに解約すれば課金は始まらない。解約しなければ8日目に年間プラン(月々払い)の課金が始まる。8〜21日目に解約すれば支払った月額料金が全額返金の対象。22日目以降に解約すると、残りの契約期間分の費用の50%を早期解約料として支払う必要がある。

Illustratorの無料体験を始めた日を1日目として数えた場合(2026年9月4日確認)

課金を始めたくない場合に覚えておく期限は、7日目です。 8日目の月額料金の引き落としのあとに気づいた場合だけ、全額返金の期限(21日目)を気にする必要があります。 全額返金の対象は、体験を始めた日から数えて21日目までです。22日目からは早期解約料がかかります。

体験の日数と課金が始まる日をAdobe公式の体験ページで確認する。 早期解約料の条件をAdobe公式の規約で確認する(2026年7月28日確認)。 途中で解約したときの早期解約料の金額は、解約するのが契約の何か月目かごとに、Adobe解約料に関する詳細記事で計算しています。

やっくんのアイコン

7日で終わるなら、何もしなくても止まるんですよね?

やっくん
けいちゃんのアイコン

そう思いやすいのですが、止まりません。解約の手続きをしないと、8日目から年間プラン(月々払い)の課金が始まります。課金を始めたくないときは、7日目までに自分で解約の手続きをする必要があります。

けいちゃん

解約は、アプリではなくAdobeアカウントの管理画面からプランを選んで手続きします。 アプリを削除しただけでは解約になりません。

無料体験中に解約しても、体験期間が終わるまではIllustratorを使えます。 体験を始めた日をカレンダーに入れ、解約の期限(7日目)の前日にあたる6日目にリマインダーを設定しておくと、解約を忘れずに済みます。 体験を始める前にIllustratorで試す作業を決めておくと、契約を続けるかどうかを7日間のうちに判断しやすくなります。

解約の手順をAdobe公式ヘルプで確認する(2026年7月28日確認)。 解約する日ごとに、支払う月額料金と返金の扱いを並べた表は、無料体験の解約に関する詳細記事にあります。

SNSの画像やチラシをテンプレートから作るだけなら、次の節の Adobe Express の無料版で足りるかを先に確かめられます。 学生・教職員の場合は、この体験ではなく、記事の後半の学生・教職員版を先に見てください。

Adobe Expressは期限なく無料。ただしIllustratorとは別のアプリ

Adobe Expressの無料版は期限なく使えますが、Illustratorとは別のアプリです。

Adobe Expressの無料版は、Adobe公式の回答が「通常版」と呼んでいるもので、当サイトでは無料版と呼んでいます。 Adobeの回答が挙げている用途は、コラージュ、チラシ、ビデオ、アニメーションの作成です。 テンプレートを使ってSNS投稿の画像やチラシを作るなら、無料版の範囲で作れます。 パソコンのブラウザのほか、iPhone と Android のアプリでも使えます。

画像やチラシを作るときに関わる無料版の制限は、次の3つです(2026年7月28日確認)。

  • 作ったものを保存できる容量は5GBまで
  • AIで画像を作る機能は、無料版に付与される1日分のクレジットまで
  • 写真の背景を消す消しゴムや、4K画質での書き出しは有料版だけ

Illustratorのように図形を1点ずつ描いてロゴやイラストを作る用途は、Expressの無料版が想定している用途とは異なります。

動画やPDFに関する制限を含めた無料版の制限の全体と、Acrobatのオンラインツールの無料の範囲は、Adobeを無料で使う方法の記事にまとめています。

無料で済まないときの入口|学生・教職員版か、Illustrator単体プラン

取引先から Illustrator のファイル(.ai)で納品を求められているなど、Illustratorそのもので作業するなら有料の契約になります。

学生・教職員なら学生・教職員版、それ以外は Illustrator単体プランが入口です。

学生・教職員なら、最初から学生・教職員版を見る

学生・教職員は、無料体験より先に、Illustratorを含む Creative Cloud Pro の学生・教職員版を見てください。

Illustratorの無料体験は、解約しなければ単体プランの年間プラン(月々払い)へ切り替わります。 学生・教職員版へ自動で切り替わるわけではありません。

学生・教職員版の月額料金は、3段階で変わります(2026年7月28日確認)。

  • 最初の3か月: 980円
  • 4か月目以降の初年度: 2,180円
  • 契約の2年目以降: 4,180円

初年度は、学生・教職員版の月額料金が、どの月も Illustrator単体プランの年間プラン(月々払い)の月額料金3,280円より安くなります。

契約の2年目以降は、学生・教職員版の月額料金が4,180円になり、Illustrator単体プランの年間プラン(月々払い)の月額料金より高くなります。 学生・教職員版は Illustrator以外のアプリも使えるプランなので、契約の2年目に学生・教職員版と Illustrator単体プランのどちらが合うかは、使うアプリの数で変わります。

学生・教職員版も12か月契約の年間プラン(月々払い)で、1年ごとに、そのときの学生・教職員版の料金で自動更新されます。 途中で解約する場合、購入から15日以降なら、残りの契約期間分の費用の50%が早期解約料になります。 学生・教職員版の利用条件をAdobe公式で確認する。 対象になる学校の範囲と申し込み方は、Adobeの学生プラン(学割)の記事で扱っています。

それ以外は Illustrator単体プラン

学生・教職員でない場合は、Illustrator単体プランが入口で、払い方は使う期間で選びます。

Illustrator単体プランは、1本の契約で Illustratorのパソコン版(デスクトップ版)・iPad版・web版を使えます。 払い方は3つあります(2026年9月4日・5日確認)。

  • 月々プラン: 月額料金4,980円。購入画面に「いつでも手数料なしで解約できます」と表示される
  • 年間プラン(月々払い): 月額料金3,280円。12か月払うと年額39,360円
  • 年間プラン(一括払い): 年額34,680円を最初にまとめて払う

1回きりの納品のように Illustratorを使う期間が1か月で済むなら、月々プランは年間プラン(月々払い)より月額料金が高いものの、解約するときに早期解約料がかかりません。 1か月で解約したときに払う金額を払い方ごとに比べた表は、Adobeを1か月だけ使う場合の記事にあります。 12か月使い続けるなら年間プランが候補で、何か月使うと年間プランのほうが支払総額が少なくなるかは、Adobe年間プランの記事で計算しています。

年間プランは、1年ごとに、そのときの価格で自動更新されます。 途中で解約すると、残りの契約期間分の費用の50%が早期解約料としてかかります。 この条件は、前の「7日間無料体験」の節にある規約のリンクと、Adobe解約料に関する詳細記事で確かめられます。

月々プランと年間プランの払い方と、iPad版・web版が含まれることを、Adobe公式のプラン比較で確認する。

無料の代わりのソフトでできないこと

無料の代わりのソフトも候補になりますが、.ai での納品や印刷用の入稿には対応できないものがあります。

たとえば無料のソフトの Inkscape は、Illustratorのファイル(.ai)を開けますが、.ai での保存と、印刷会社が求める色の形式(CMYK)での出力はできません。 .ai での納品や CMYK での入稿を指定されているなら、Inkscape では対応できません。

印刷を頼む先がある場合は、入稿できるファイルの形式を先に確かめておくと、どのソフトで作るかを決められます。 代わりのソフトごとの対応範囲は、Photoshop・Illustratorの代わりになる無料ソフトの記事で比べています。

よくある質問

Illustratorを無料で使う方法について、よくある質問に回答します。

Illustratorを無料で使い続ける方法はありますか?

Adobe公式には、Illustratorを無料で使い続ける方法はありません。Adobe自身が製品ページのよくある質問で「有料サブスクリプション」と書いています。保存や書き出しまで含めて Illustratorそのものを無料で使えるのは、7日間の無料体験の期間だけです。解約しなければ、8日目から年間プラン(月々払い)の課金が始まります。期限なく無料で使えるのは、Illustratorとは別のアプリの Adobe Express です。

Illustrator web版はスマホやパソコンで無料で使えますか?

作ったものの保存と書き出しまでは、無料ではできません。当サイトが2026年9月5日にパソコンで試した範囲では、ログインしなくても描いて編集するところまではできましたが、保存と書き出しを選ぶとログインを求められました。有料の契約がないアカウントでログインしても、保存と書き出しには契約か無料体験が必要でした。スマホのブラウザでは編集できません。web版はBetaのため、挙動は変わることがあります。

Illustratorの無料体験は、いつまでに解約すれば無料のままですか?

体験を始めた日を1日目として、7日目までに解約すれば課金は始まりません。解約しなければ、8日目から Illustrator単体プランの年間プラン(月々払い)の課金が始まります。8日目に最初の月額料金が引き落とされてから気づいた場合も、体験を始めた日から数えて21日目までに解約すれば、支払った月額料金が全額返金の対象です。

Illustratorに買い切り版はありますか?

2026年9月4日に確認した Illustrator単体プランの購入画面に並んでいたのは、月々プランと年間プラン(月々払い・一括払い)だけでした。買い切りの有無をはっきり書いたAdobe公式のページは見つかっていません。

まとめ|無料で保存まで続けられるのは Adobe Express だけ

最後に、入口ごとの結論だけ短くまとめます。

  • Illustratorは有料の契約で、無料で使い続ける公式の方法はない
  • web版(Beta)は描けるが、保存と書き出しの段階で作業が止まる。スマホでは編集できない
  • 7日間の無料体験では Illustratorそのものを使えるが、7日目までに解約しないと、8日目から年間プラン(月々払い)の課金が始まる
  • 期限なく無料で保存まで続けられるのは、Illustratorとは別のアプリの Adobe Express

SNSの画像やチラシをテンプレートから作るなら、Adobe Express の無料版で足ります。 学生・教職員なら、最初から学生・教職員版を見るのが入口です。 それ以外は7日間の無料体験で試し、合わなければ7日目までに解約すれば費用はかかりません。 使い続ける場合は Illustrator単体プランを選び、使う期間が1か月で済むなら月々プラン、12か月使い続けるなら年間プランが候補です。

割引やセールを含めた安く始める方法は、Adobeを安く契約して使い始める方法の記事にまとめています。

この記事の内容は、本文の各所に書いた日付(2026年7月28日〜9月5日)に確認したものです。